ジュズツナギ

第 59 回

「 珈琲で拾得で長考 」

黒田誠二郎
(細胞文学)

下手の横好きで珈琲いれる。日に二度三度、
自分で挽いてじんわり飲むのが常である。

あネルドリップの「ネル」の部分を以前、
知人から貰ったのだが未だ試していない

夜にはゆっくりめにおとすのが良いと無闇に思う


 **

京都の音楽とは珈琲で結ばれていると思っている。なぜー

とりあえず知リ合いの音楽家はみな珈琲にうるさいし、
だいたいの演奏場で珈琲がのめるわけだが、
そもそも学生のころに一杯のコーヒをすすりに這入った
大宮の「拾得」で僕は飛び入りでうたって、
そこが僕の音楽経験のほぼすべてだ

今はもうちょっと広い 
でも、それ以来僕は裏通りばかりふらふら来たから京都の音楽、
と言われてもほとんど知らない

拾得は酒蔵を改造した老舗の喫茶店で、我家の近所にある。
飛び入りライブは月三回程度決まって月曜日に起こる。文字通り 起こる。
むかしは「人間動物園だった(テリオ談)」テリー=店長

恐らくは知らない人が多いと思う
だが誰でも唄えばいいんだ、
良くも悪くも 自由だなぁ、と驚いたのを覚えている

それはこの世の音楽何々というもので・・ 
音楽家にとって 真実を見つけることは容易くはないが
ここでは吐き出すこともひとつ
酔い痴れることもひとつ
長考長考
だから なんか知らんけど良い歌を唄う人が余程いるのかなぁ

腕に覚えのある人は別に来る必要はありません
ただ珈琲飲みにおいでおいで

おちばい!


ジュズツナギ
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粕谷茂一
Slim Chance Audio
黒田誠二郎
細胞文学
山根大
yugue

ジュズツナギ第60回は、下鴨にてカフェyugue(ユーゲ)を営む山根大さん。演奏会のみならず、たまに催される各種イベントにも独特のセンスが光る。


黒田誠二郎
1980年生まれ。2003年よりチェリストとして細胞文学に参加し、以後テニスコーツやうつせみなど、数多くのバンドのサポー トを務める。バンド演奏の傍らeimosezという名の小さなレコード・レーベルも運営している。

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