ジュズツナギ

第 49 回

「 木屋町三条に流れる音楽の坩堝 」

平田浩康
(STUDIO RAG/股豪)

故郷・土佐の田舎町を出て、京都に棲み付き、気付けばはや12年目を迎えておりました。現在はスタジオラグの店長を勤めつつ、「股豪」というバンドでギターを弾いたり、自宅でリカーマウンテンオリジナル焼酎「酎左衛門」を駆使して自主トレに励んだりしております。

「京都・音楽」には仕事柄深く関わっておるのですが、そこに「自分」が加わってしまうと、途端に関係性を見失い、何を書いていいものやら猛烈に悩んでしまいます...

ま、私日々スタジオに来られるお客様と接している訳ですが、実に多種多様な方々がご利用されます。年齢は10代〜60代、出身地ひいては国籍も京都という土地柄全国全世界(英語で何か尋ねられると泣きそうになる非国際派ですが)、職業も音楽で立身出世しようと野心に燃えるフリーターから学生生活の一部としてコピーに明け暮れる大学生、趣味として極上に楽しむ社会人、ジャンルにいたってはロック、ジャズ、ポップ、スカ、レゲエ、ブルース、クラシック、ヒップホップ、ファンク、etc.枚挙にいとまがありません。この狭い京都に、これだけのプレイヤー達が居て、各々の音楽との付き合い方がある、という事に10年以上住んでいながら今更驚かされます。

他の土地に住んだ事がないのでどうか分かりませんが、個人と音楽との関係性というか距離感というか、そのへんがもの凄くバラエティに富み、かつオリジナルであるような気がします、ここ京都という街は。東京とかよりずっとゆっくり時間が流れていて(住んだことないけど)、自由にいい意味勝手気ままに好きな音楽をやっている。皆が自分だけの音の楽しみ方の秘密を持っている、みたいな雰囲気があるんじゃないかなぁ。

考えることが苦手ですので、漠然とことプレイヤーにおける京都ってそんな風に感じます。一時「京都系」みたいな感じでマスメディアに騒がれたこともありましたが、そんなんはラーメンだけで十分、どこ吹く風ののんびり京都音楽シーンであってほしいです。


ジュズツナギ
つぎの方は…
木村辰也
DESTINY
平田浩康
股豪/STUDIO RAG
MC土龍
ライブハウスnano

ジュズツナギ第50回は、ライブハウスNANOの店長土龍さんこと、西村雅之さんです。僕とは大学同期で、必ず会っているはずなのにこれまで接点がなく、これから接点が増えていくであろう人物です。今後の京都音楽シーンに新たな潮流をもたらした、若手筆頭候補。


平田浩康
京都市内に3店舗を構えるスタジオラグの主任をしています。
リハーサル・レコーディングに関することなら何でもお任せください。
10月からは完全24時間体制で営業します!皆様のご来店お待ちし ております!

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