牛丼キライ!

週刊クロカワ

< 100-91




90 負うた子に教えられたワイ 2003/03/07 02:09

前回のコラムをアップした直後、岐阜に住む14歳の少年からメールが届いた。言っておくが全く面識はない。どうやって僕のメールアドレスを知ったのかも分からない。それほど長くない文章は「いつも楽しく拝見しております。」と無難に始まったものの、途中から彼は溢れんばかりの怒りをあらわにし始める。

曰く―

「100回を目指すというクロカワさんの目標はとても素晴らしいと思います。
 近頃は受験勉強が忙しく、夢を見ることを忘れているボクも励みになりマス。
 でも、今回のあの『俺は夏を愛しTEL』とかいう縦書きはどうなのでしょう。
 クロカワさんは100回を目指すといふ目標にとらわれるあまり、
 最近は1回1回をおろそかにしているのではないでSHOWか。
 それはまるで節約それ自体が目的となってしまった病的な主婦を思わせマス。
 まさに本末転倒です。
 ボクは文章に真面目に向かい合っているクロカワさんを見たい。」

―返す言葉もない。

俺はどうかしていた。100回書いたからどうだって言うのだ。岐阜の中学2年生、林丈太郎に僕は教えられた。ありがとう丈太郎。受験ガンバレ!




89 みなさん、すみません 2003/03/06 14:30

      寒
      い
      の
      よ
      り
      は
      暑
      い
      方
      が
      好
      き
      だ
       
      っ
      ち
      ゅ
      う
      か
      俺
      は
      夏
      を
      愛
      し
      T
      E
      L
      !




88 素晴らしき哉、人生! 2003/03/06 02:00

何ということもなしにチョコフレークを買った。

食った。

メッチャ美味しかった!



87 知らなければ良かった 2003/03/05 19:28

俺は誰よりも美味しくご飯を炊く自信がある。

ということについて書こうと思ってこうしてパソコンの電源を入れたわけだが、いくらなんでも「誰よりも」というのは言い過ぎなのではないか、と心配になって来た。例えば、筋金入りの寿司職人に俺は飯炊きで勝てるだろうか。そもそも寿司職人が自分で米を炊くかどうかは別にしても、だ。なかなか難しいような気がする。

なので「誰よりも」と言い切るのはやめよう、と書き始める前に既に何かに敗れ去ってしまった負け犬の俺だ。じゃあ俺は一体「誰」よりは美味しくご飯を炊くことが出来るのだろうか。そう考えると段々分からなくなってくるのだ。少なくとも、自分の母親よりは美味しく炊くことが出来る。(何しろ僕の母は料理があまり上手ではないのだ。) しかし、他には誰だ、と周りを探した時、僕は友人たちと「いかに自分が美味しくご飯を炊くことが出来るか」といった問題に関して殆ど議論を交わしてこなかったことに思い当たるのである。

えーと、じゃあね、何か浜崎あゆみよりは美味しく炊ける気がする。タモリにはもちろん負けるだろう。まあバイト先では俺が一番だろう。が、京都ではどうかと言うと、何か職人が多いような感じがあるので、恐らく一番にはなれないだろう。しかし島根とかに行くと根拠は全くないが県で一番になれる気がする。

など、「誰よりも」美味しくご飯を炊ける、と迂闊にも書いてしまうところだったが、こうして踏み止まって思考を巡らしてみると、自分がいかに危ういことを書こうとしていたかが分かる。そして「誰よりも」美味しく炊けるという表現も、それを受けて自然と控え目にならざるを得ない。

俺はオカンよりご飯を炊くのが上手い。


つまり、別に、たいしたことは、ない、ということに、俺は、気付いた、YO。




86 やってられませんのや 2003/03/05 14:01

ひー、えらいこった。

和歌山の白浜温泉行ってフラフラしたりしているうちに、何日か空白の日々が生じてしまったようだ。100回危うし。書くこともないし。やってられっか!

えらいこった、と言えばカレーライスだ。

僕はよくカレー屋でカレーを食うのだが、いつもご飯とルーをちゃんと同時に食べ終えることが出来ない。ルーが先になくなってしまう。毎回そうなので、自分でも「気を付けようぜクロカワユウキ」と思いながら注意深く食べているのだが、どうしてもうまくいかない。

で、さっきミートスパゲッティを作って食べていたのだが、そういえば僕はミートスパもソースとパスタを同時に食べ終われないのだった。いつもミートソースが余ってしまう。しかも相当量だ。これは無意識下で「カレーの教訓として、ルー的なものを控え目に控え目に食い進んで吉」という脳からの抑制令が発生しているからではないかと思うのだが、えーいそれがどうした!



85 三日月号、部分的に死す! 2003/02/28 03:22

イヤーすっかり寝に入ってたんだけど、何故か目が覚めてしまいましたので更新します。


僕の麗しき相棒、三日月号には天使の歌声と称されるベルが付いている。その音は聴く者を虜にし、多くの船をその歌声で魅了し岩礁に乗り上げて転覆させたと云われる、かのローレライ伝説を髣髴とさせる、と噂する人が絶えない。

そんなローレライベルが、ここ最近どうもおかしい。

ガタガタの道を行くと、ちょっと車体が上下するだけでそれにつられて勝手にリンリンリンリン鳴りやがるのである。どうも気付かないうちにガタが来てしまったようだ。イヤまあそれだけならまだ我慢も出来ようが、ここへ来てついにローレライの中から何やらバネっぽいものがニョキッと顔を覗かせ始めたのに至っては、もう辛抱たまらん。大体何だ。ある部品が壊れて中からバネが飛び出るなんて、マンガとかコントでしか見たことないぜFUCK。

えーと、まあそれだけです。

オヤスミナサイ。



84 大人になんかならないで 2003/02/28 01:18

バイト先の後輩が通っている大学には、学生証さえあれば無料で使い放題の卓球台がある、と聞いたのが3週間くらい前だったろうか。何と「言ってくれたら学生証貸しますよ」とまで彼は言ってくれたのだ。ちょうどその頃、自分内卓球熱が異常に燃え上がっていた僕は俄然盛り上がって、「よっしゃー卓球やろうぜお前ら」と友人に声をかけまくった。

ちゃんと書くと長くなるが、僕はもうすでに大学を卒業している身で、京都の友人たちも皆同い年なので、1人残らず大学は卒業している。よくつるんでいたのは大体9人くらいなのだが、大学卒業後そのうち4人は仕事や専門学校の都合で大阪に移り住んだ。僕を含めた3人は大学院に進学したので京都に住んでいたのだが、諸事情により1人は実家から通うことになってしまい、今は何と兵庫県の三田市から京都に通っている状態だ。そして残り2人のうち1人は京都で専門学校に入学したのだが秋頃に辞めてしまい、今はどうにもならない曇天生活を送っており、もう1人はよく分からんうちに岐阜の実家に帰ってしまっていた。

まあそんなわけで、今京都にいる僕の友人は実質2人だ。で、「さあバカども卓球やろうゼ」と声をかけて2人からも「オーイエー打って打って打ち狂うのさコンチキショー」と快諾を得たのだが、問題はそこからなのだった。大学院生である1人は現在就職活動真っ只中で、どうもやたらに忙しいらしく、なかなか3人の都合の良い日が揃わない。僕なんかは、大学院に入ったくせに何故か就職が決まってしまい、学校も夏前に辞めてしまったので半年以上毎日ヒマなのだが、卓球は1人では出来ないのだ。もう1人の曇天生活野郎も、こいつはこいつで何か色々雑用を抱え込んでいるらしく、なかなかヒマな日がないと言う。

ようやく一週間くらい前に、明日の金曜日なら3人とも用事がない、ということで卓球大会開催が決定した。やれやれだ。後輩から無料卓球話を聞いてから約半月。まったく気を持たせやがる。

と思ってたら、今日になって大学院生から「明日はやっぱ無理」との連絡が僕のもとに届いた。ああ。結局明日は曇天と僕の2人でピンポン狂うことになってしまった。曇天は彼女を連れて来るらしいので、まあ本当は3人なのだが、なんとも寂しいじゃないか。

長々と書いてきたが、こういう局面に出会う度、「大人になったな」と思う。




83 それはそうと僕のコンポの音飛びを、そろそろ誰かどうにかしてくれないだろうか 2003/02/27 02:43

ウェブで誰でも気軽に日記を公開出来る昨今だ。僕も日記ではないがほぼ毎日こうして文章を書いて、他人の作ったホームページの片隅に居場所を頂いて載せてもらっている。まあ厳密に言うと僕が自分から書きたいと言ったのではなく、オトサタドットコムのイトウさんから頼まれて書いている立場なので、ひたすら自分語りに走るいわゆるウェブ日記とは多少は距離感があるかもしれない。むしろあって欲しいと願う。

ずいぶん前のことだが、雑誌か何かの記事で、今のウェブ日記の流行は、「本来なら発表する場もなく、ためてためてそしていつかは爆発する、というようなエネルギーを毎日小出しに放出する(つまりウェブ上で毎日日記を書いて公開すること)ことで小さく満足してしまい、何か圧倒的な力を持つ表現欲・表現エネルギーのようなものがなかなか生まれにくいのではないか」といった意味の文章を読んだ記憶がある。自分の中に生まれた色々な考えを、内部で充分に熟させてから外に出すのではなく、ごく未熟なうちに大して吟味もせずに外に出してしまうといった感じだろうか。

実は僕はその記事のことがずっと頭の片隅にあり、未だに忘れられない。もちろんその記事に対して反論めいたことをすることは不可能ではないが、一面ではそういう考え方も当たっているのではないかと僕には思えてならないのだ。

どんなにクダラナイ文章でも、書いた後はそこはかとなくいい気分になる。大体に於いて、体から何かを出すのは快感であるというのは周知の事実だ。排尿然り排便然り射精然り。文章を書くというのは内部にある有象無象を文章として排出するという意味でそれらの行為に非常に似ているように思う。だから僕は書く。面白くなくても書く。読まれなくても書く。そして先程の記事の内容を思い出して、本来は充填すべき力を、どんどん惜しげもなくホイホイと放出していくので、こうしてクダラナイ文章を書いている自分の中には本当に何もないのではないかという錯覚にとらわれてしまう。

そして書く度にどんどん自分が卑小な人間になってゆくように感じるのだ。




82 コンビニ店員の挑戦 2003/02/26 01:58

今日は「いらっしゃいませ」の代わりに「あっしゃっせ」と言ってみた。

あと最近「すみません」とか言われたら「ヘイ」と答えるようにしている。

「○○円になります」を「○○円になりやす」と言っている。

「いらっしゃいませこんばんは」を、ただ「こんばんは」といきなり言ってみたりしている。今日はおばあさんに「ハイこんばんは」と返された。負けた。

「まあまた来てYO」はさすがにハードルが高いので、まずは「是非また来て下さいね」から始めることにした。客の目を見て言えるようになったらもう一段階上げようと思う。



81 「あるといいな」があるam/pm 2003/02/25 20:26

隙あらば更新。

さて3月の引越しの日取りも決定し、いYOいYO京都を離れる日が現実的に近付いて来た。引越しを機にこの連載がどうなるのかも全く分からないので、そろそろ大団円に向けて総括めいたことを始めようと思うがどうか、と母さんに相談したところ「それもまたよし」とGOサインを頂きましたので、今回はコンビニバイトについて書くことにしYOう。


今からちょうど3年前、僕はバイトの面接に落ちて落ちて落ちまくっていた。僕の面接恐怖症についてはいずれ書きたいと思っているが、今は関係ないのでサラッと書き流そう。一向に職を得られない哀れな僕を見かねて友人Aが「私のバイト先でそろそろ募集が始まるから応募したら?」と言ってくれて紹介されたのが京都のとあるam/pmだった。ちょうど京都市内に引越しを考えていた別の友人Bも「じゃあ俺もそこでバイトしようかな」と言い出して、それまでバイトの人間関係と普段の友人関係とは全くの別物であるという考え方をしていた僕は、「友人と一緒にバイトをする」という何やら楽しげな案に、「そんなことも出来るのか!」と衝撃を受けて「よっしゃやるやる」と意気揚々で面接に出掛けたのだった。

「言葉は悪いけど普通そうやし、採用」と屈辱的なことを言われて無事採用になって、初めて仕事をしたのが忘れもしない3年前の2月8日だ。特に何かあったわけではないが、何故かこの日付を覚えている。レジの対応の仕方など具体的な指導もないままいきなりレジに立ってバーコードを読み取ったりさせられたのが、まあ驚きと言えば驚きだった。

僕の1月後くらいに、僕と繋がりがあることを隠すために学校の学部などを改ざんした履歴書を持って面接に臨んだ友人Bも晴れて採用になり、AとBと僕は「3人でコンビニ帝国作ろうぜ!」と胸を躍らせながら語り合ったものだった。しかもBのさらに後に友人C、友人Dまでもが「我も我も」と相次いでやって来て、一頃はほんとにえらいことになっていた我がam/pmだ。店長も同じ学年の同志社大生ばかり面接に来ることをちょっとは疑ったらどうだ。

僕とB、Cは夜勤として採用になったのだが、夜勤の素晴らしいところは一旦採用が決まって働き始めると、いつも夕方6時頃に帰ってしまう店長と顔を合わさなくても済むということだった。AとCとDが大学卒業などを機にコンビニを去ってしまってからも、未だに僕とBがそこで働き続けている理由はそれによるところが極めて大きい。女の子であるAとDは、日勤や夕勤として働くことが多かったが、それでもたまに夜勤になったりして、まあ仕事内容は別にして楽しいバイト生活でした。


ちょっとコンビニに関しては書きたいことが色々あり過ぎるので、今回はまとまっていないけれどこれで終わることにします。今日もバイトだ。



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