Far East Jungle&
オトサタドットコム presents


2001.6.29 於 拾得



6月29日 ライヴハウス拾得で私は、「うたゴコロ」と言う宇宙に連れ去られた。もちろん、その時の記憶は鮮明だし、体のどこかにチップを埋め込まれた訳ではない。むしろ、あのライヴをずっと覚えていられるなら、「耳の後ろにチップを埋めて下さい!」とお願いするだろう。

最初に私を知らない場所に連れて行ったのはベートルズの渡辺さんだった。「渡辺さんの子供になりたい。」と思った。誰のどんな歌でもいいから、毎日彼女が唄う歌を聞きながら眠りたいような気持ちになった時点で私は、「うたゴコロ」の宇宙の真ん中に迷い込んでいた。

次に、はじめにきよしさん。絶妙なMCと心がキュンとなるような曲は、誰かがモノマネをしても、それこそ、この地球上では見ることのできないお粗末なモノになる。今までに感じた事のない空気に触れたようだった。



私を宇宙の住人にしてしまったのは、倉橋ヨエコさん。そのステージを見たとき、私の耳はとんがり、瞳は2倍の大きさになっていたかもしれない。聞かなくてはいけないし見ずにはいられなかったのは、あの瞬間、「圧倒」と言う言葉は彼女以外の誰にも当てはまらなかったからだ。

あの日あの場所に居合わせた人たちは、外の梅雨空も、昨日の喧嘩も、今日の食事も、明日の仕事も心の遥か向こうに有っただろう。あの空間以外のものなんて何も必要無かった。小さくても本当に心地よいステキな宇宙だった。

私の宇宙旅行は、腹八分にも満たない長さだったようにも思えるが、また、いつか渡辺さんが、はじきよさんが、倉橋さんが、今回とは違う空気の中で、違う宇宙を体験させてくれ、私がチップを埋め込んで欲しくなるだろう。あ!今気付いた。6月29日チップは埋め込まれていた。私の「こころ」に。

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