男心を蕩かし尽くす、アケミ嬢のご指名です。気合を入れて筆を執らないと…。 「私と京都と音楽」について何か書きなさいとの事なのですが、このタイトルを見ていてハタッと気付いたのが、ジャズ史上に永遠に輝き続ける名曲、そう「あなたと夜と音楽と」です。 この曲は敢えて説明の必要はない位名曲中の名曲ですが、その内容以上にすばらしいのが、この曲タイトルの秀逸さです。 仮にこの曲を知らない方でも、このタイトルを目にしただけで、そこに何か甘くいけないムードが漂って来ませんか。 「あなたと夜と 」う〜ん大人だなあ、だし「夜と音楽と」この言葉だけでも旨い酒が飲めそうです。 「あなたと音楽と」、そう2人きりで、掛け心地のいいソファーで、シェリーなどを…。まさに大人のエロティシズム、鼻垂れ小僧の出る幕などありません。魅惑的な大人の関係が見事に表現されていますよね。 そこで「私と京都と音楽」なのですが、このタイトルから何が見えてくるでしょうか。「私と京都」ほとんど何も見えてきません。私の方は、住民票を京都に置いたりして多少の気持ちを現したりしているのですが、京都の方が私の事を思ってくれている気配は全くありません。これは恋愛で言えば、ごく初期の片想い状態と言えるでしょう。 次の「京都と音楽」になると、これはかなり深い関係みたいです。 京都における風景、イメージには音楽、音が欠かせない要素になっていると思えます。祇園囃子や能等の古典雅楽、加茂川のせせらぎ、それぞれを京都と引き離す事はもはや不可能でしょう。 これはすでに一線を越えたカップルと見て間違いありません。 「私と音楽」これにはもう虚しい位に無意味な関係しか見えてきません。 私にとって音楽とは常に関心の的であり、それこそ音楽無しには一日も生きていけない位に思いつめているのに、音楽の方は私については全くの無関心なようです。 それどころか音楽は、私が電源を入れたり、チケットを買ったりしない限り、自分からは全く何もしようとはしません。さらにひどいのは、音楽は、聴いているのが昼寝中のポチでも、空き巣でも、はては、壁だろうが一向におかまいなしで、メロディーを奏でています。これはもう片想いとも呼べない代物です。例えれば、性格の悪い娼婦に夢中になった挙げ句にストーカー行為に及んでしまった、中年男のようで、もう悲惨を通り越して滑稽でしかありません。 こうして見てくると、悲しい位に私には京都も音楽も他人なんだという事実が解って来ました。永遠の片想いでしょうか。 でも恋愛は上手くいってる時だけが、楽しい訳ではありません。「片想いの時こそが至上の快楽だ」とカフカか実朝か綾小路きみまろが言っていた様な気がします。 ヤッパリいつまでも甘酸っぱい気分を大事にしたいですね!! ※ BGMにはやはりB・エバンスの「あなたと夜と音楽と」を聴いてみて下さい。それもピアノトリオの有名なほうじゃなくAL「インタープレイ」に入っているめずらしく脳天気なエバンスの方で… |
久内 あけみ CO CO BONGO |
高橋 茂 ラビットコーヒー |
北園 竜彦 Toy Box |
第29回は、永遠の青春ヤロー、24時間片想い中の孤高のボーカリスト。Toy Boxの北園竜彦君の登場です!! |
高橋茂 |
アケミ嬢にもすすめて頂いたかぼちゃのプリン、食べてみて下さい。9月22日発売のシュプールで田辺あゆみさんも紹介してくれています。 左は友達のシゲデビルが書いてくれたラビットコーヒーのキャラクターうさでびるです。 |
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