ジュズツナギ

第 24 回

「モテたくて」

石束吾郎
(勇み足)

私が音楽を意識しだしたのは異性が気になる中学生。
「ギターが弾けるとモテる」
姉の口車にのりギターを始めるも、オツムの悪い男子校に進学したため一向にモテる気配はなく3年間を終了。折しもバンドブームの真只中の高校生活にストーンズやジミヘン、ブルース色の濃い音を解ったような顔して聴いていた。

20歳にもなると解ったような顔も通用しなくなり、これではイカンと思い某中古レコー店でアルバイトしはじめる。レコ屋の店員は現在のようにモテる職業ではなくモテず。
店の磁場に引き寄せられるように様々なロックや強烈な個性の方々と出会う。京都特有ザブカルチャー的な事も、かいま見ることができ自分には大いにプラスにはなったとは思うが、良い意味でも悪い意味でも人生が狂った数年だった。

バンドマンよりもDJがもてる時代が到来し、当然、私もこの店がキッカケでDJを始めるも、この時にはすでに一億総DJのためこれまたモテず。その某店で佐藤"SATO THE TIGER”尚宏氏と出合い『勇み足』なるイベントを立ち上げる。
ジャンルが細分化され何が何だか分からない音楽シーンに一石を投じるというイベント。京都という土地柄を利用し様々なジャンルの人達と一緒に出演して、お客さんや出演者が新しい発見なんかできれば良いなと思い始めました。カッコイイ事を言ってますが、ただ楽しい人達と楽しくお酒を飲んで騒ごうというものなんですけど。

第1回メトロで開催するも失敗。第2回のイーストでも失敗。第3回メトロでは大失敗。 出演者の方々にはとても喜んで頂けたのですが・・・。そして迎えた第10回、老舗のライブハウス拾得をクラブにしようというのでスリーセブンとオーバーコーツに出演して頂き大成功。味をしめてBUSH OF GHOSTをお呼びし て開催した所これまた大成功。出演者、主催者ともに大満足。拾得という箱と震えるム〜ドが融合した一夜となりました。

そしてROCK A GO GO PARADISE企画しのやんのイベントで『勇み足』をあの磔磔で騒音寺とスリーセブン、DJで開催するも渋い動員数で振り出しに戻る。
高校生の時にファントムギフトを見に初めて行った磔磔、ブルースブラザーズばりのピストン回陽&シリンダーズに感動した拾得、共に憧れだったライブハウス。そこにDJとしての活動は大変感動的でした。

しかしイベントをしてる人というのはモテるのだろうと思っていましたが、大変なだけで一向にモテ度アップせず。モテたくて色々がんばっていますが、喜ばれるのは楽しい男性陣、なぜかする事な す事『勇み足』な感じがするのは京都だから?私だから?


ジュズツナギ
つぎの方は…
大内聖子
ダムタイプ
石束悟郎
勇み足
山本光貴
スリーセブン

第25回は、山本光貴さん。京都を代表するスカ・バンドTHREE SEVENのベーシスト先日の磔磔で彼の個人的憧れの騒音寺と共演し勢いのあるバンド。スカなのにかなりロックでイカした男です。


石束悟郎
京都男児。
『勇み足』の主催者の一人。
美味しい食べ物とお酒と銭湯が大好きなDJ。

★ページトップに戻る

★ジュズツナギINDEX

★H O M E

Copyright(c) otosata.com. All Rights Reserved.