ジュズツナギ

前回のアンボさんにひきつづき、俺も父母共に京都生まれ京都育ち京都在住の根っ からの京都っ子（伏見っ子）なのですが、こんだけずっと住んでいると京都という街 を客観的に見れなくなってしまっている自分に気がつく時があります。たまに、他の 街のバンドの人とかに「京都っていいよね〜うらやましいよね〜」とか言われる事が あるのですが、どうもピンとこないんですね。

たしかに京都という街には、たくさんの人達に尊敬されるべき（リスペクトっちゅう んですか）ロックンロールな音楽、ロックンロールな人、ロックンロールな場所、な どが昔から存在しているわけで、「やっぱすげえよなあ〜京都」って思うのは、ロッ クンロールなバンドやってる人としては当然なこととも思うわけで。

で、なんでピンとこないか、って考えてみたんですが、街に馴染み過ぎてるせいで有 り難みに気付いて無いんじゃなかろうか、と。
住宅地の並びに日本最古のライブハウスが普通にある、とか、たまたま呑みに行った 店で仲良くなったおっちゃんが、後から聞いたら実は伝説のバンドの誰々やった、と か。
でもそれってめちゃめちゃ素敵やん。有り難みなんていらんやん。京都タワーもお寺 も神社もライブハウスも呑み屋もレコ屋もじいちゃんばあちゃんもおっちゃんおばちゃ んも学生もバンドマンも観光客も、横に並んでニコニコわろてる感じ。
そんなこの街が、とても居心地良くてカッコ良くて可愛らしい(かいらしい)と思う のです。

ま、とりあえず呑み行こ。ええ店知ってるから。