競馬的音博2011私見


text by 葛城淳司











台風一過で秋晴れの中、ここ京都梅小路公園特設芝生会場、満場のお客様であります。今年5回目を数える今回の京都音博、日本各地より期待が集まりチケット・ソールドアウト、演奏する側も気合充分、申し分ない絶好の日を迎えました。
 
京都音楽博覧会2011、開場です。
 
まず正午、主催者くるりの開会宣言があった後、各者疾走馬のパドックへ、第1走小田和正。安定した人気と安定した走り、この音博、彼だけを観にきた人もいるのではないでしょうか。一番、人気。この後、大阪でも走るダブルヘッダーと言うことです。
第2走、10−FEET。これは若い、これからのバンドですねぇ。京都に縁があり根強いファンがいます。
第3走、石川さゆり。これは言わずと知れた大御所、「良く屋外ライブに出てきたぁ」と言う二度目の走り。今回どう言う歌唱、走りをするか期待です。
第4走、フジファブリック。数年前ボーカルが亡くなり、あまりの突然の死で驚かされました。余談ですが私、京都KBSホールで行われた「みやこ 音楽祭」に行ってまして、それが生前最後のライブであった様に思います。レイハラカミもその「みやこ音楽祭」に出演していました。御冥福をお祈りしま す。
さあパドックです第5走、細野晴臣。これは大本命、はっぴぃえんど、トロピカルにアンビエント、YMOと日本音楽の生証人、歌謡に与えた影響は数知れず、この人いなければこんな文章書いてないって寸法で、、。騎手は高田漣さんです。
第6走、マイア・ヒラサワ。私の勉強不足かこの方全然知らなくて、このライブが初。音博少し前に出た、「ピチカート・ワン 小西康陽」のアルバムに入っていた人で、通な人好み。これもどう出るか期待であります。
第7走、斉藤和義。一世代後のポンキッキーズの歌の兄さんか?私は定かでないのですが、ゴリゴリ・ロックと聞いています。
最終第8走、くるり。私の嫁さんが「くるり」が好きで、これも音博前の大阪公演で予習をしてきました。メンバー三人増えた「くるり」、3ピー スのギターバンドより一層自由が利く様で幅が出てきました。この音博主催を務める「くるり」、みんな「くるり」のこと好きなんですねぇ、だから5回も続け られた。
 
各馬揃いました、、、ゲートが開き、一斉スタート!
 
先頭は第1走小田和正、続いて細野晴臣、くるりと続いております。
ここで持歌数曲終えた所で、細野晴臣、くるりと小田和正のもと近づいて行き、何やら、、、一緒にやるのか、一緒にやるのか、出たぁ”風をあつめて”だ!!
ここで小田和正、ダントツ・リード!!ブッチギリの様相!!
しかし、始めに飛し過ぎると息がもたない様に思うのですが、大丈夫でしょうか。
お〜と案の定、小田和正コースアウト、大阪城ホールに向かって走り出しました。
 
10-FEET「ジャ〜ンとギター音ならへん」とボヤキツツ、斉藤和義はロックで脱原発!面白い展開になってきたマイア・ヒラサワ、やはり通好みの歌声に男性ファン、アップビートです。
 
細野晴臣、高田漣騎手の巧さも借り、野太い声で「チュ〜チュ〜ガタゴト」と歌えば、くるりもフジファブリックも汽笛を上げて雲の彼方へ飛びっ立った。
 
すると後方から物凄い勢いで迫る、馬一頭、、、。
 
酒の酔いも回り「おい、もっと何かないんかい!」野次まがいに尋ねたら、絶世の熟女が「ウィスキーがお好きでしょ、、、」と尋ね返された、、。  「好き好き好き好き〜」であります。
そこで ”天城越え” ”津軽海峡冬景色” と来れば満場の男性はメロメロ、心臓ドクドク、アドレナリンぴゅ〜っで、本当に雲の彼方に消えて逝ってしまった。
 
ダントツ1位石川さゆり、後方からゴボウ抜き第1位!万馬券、万馬券!満場一致の万馬券!!
 
天高く晴れた秋本番、屋外フェスでチケット売切れと言う前代未聞の快挙!!詳しくはNHKで放送されるらしい、、、、ハイチャ〜!!




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