京都音楽博覧会2008 日常の延長のような野外フェス
くるりが主催する「京都音楽博覧会2008」へいってきました。去年は出演者がよく分からん感じだったので見送ったのですが、今年は細野晴臣&ワールドシャイネスをみたるねん。と、はりきって8800円はたきました。
会場の梅小路公園・芝生広場は京都駅から歩いていける好立地で、京都にこんなところがあったんやという感じのところ。敷地は広く客も多く、いわゆる夏フェスのようなものを想像しながら会場に入っていきましたが、このイベントはそういう期待には沿わない独特の雰囲気があって、会場からほとばしるエネルギッシュな開放感みたいなものはない代わりに、カフェやギャラリーで行われるライブのようにアットホームな雰囲気が漂う野外フェスでした。
出演はハンバート・ハンバートからはじまって、くるり&細野晴臣で感動的に終わるのですが、あれからしばらくたっても印象に残っているのは出演者のパフォーマンス。ではなく「京都音楽博覧会2008」を実行するにあたっての苦労話だったかもしれないくらい、音量制限や時間制限が厳しい野外ライブであったことも思い出されます(公園の周囲は住宅街なので)。
くるりは主催者として会場や周辺住民の方々への感謝の言葉とか、十分すぎるくらい低姿勢に語り、なんかそのへん立派すぎるくらいでした。いつのまにそんなにも大人になったんや。と、むずむずした感覚を押さえきれないところもありましたけど。でも落ち着いて考えてみると、こんな難しい条件を知りながら、主催者として受けて立ち、街中で野外フェスをやるということにつきまとう制約を、アコースティック主体の音楽でまとめることでかわす。というみせかたは見事で、おもわず下唇を甘がみしながら「くるりすきだよお」といわずにおれません。あとは、チケットが安くなってくれたらもっと好きになれそうです。