LIVE REPORT 2001.4.8(sun) club metro |
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text : なかがみ ひろとし phot : イトウタケシ |
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2001年4月8日、日曜日。この日は僕にとって一生忘れられない日になった。 「音楽感謝」というタイトルを何気なく思いつき、自分が企画してきたイベントがまさか実現するとは思いもよらなかった。本当に実現してしまうのか?という不安にも似た楽しみでいっぱいだった。 |
トップバッターのはやしいとさん。いとさんは僕が最も関西に紹介したいアーティストである。いとさんの持つ暖かでちょっと物憂げな声の魅力を一部の人しか聴けないのは非常に勿体無い。そう思ってのトップバッター。初めて見る人が多かったが、いとさんの独特な世界を堪能できたステージだったように思う。みんな、新たな発見になったことでしょう。 |
二番手は京都が誇る和製ブライアンウィルソン(笑)、永江孝志さん。けれど、この日の体調は優れなさそうだった。密かに心配していたが、ステージに立つと、さすがの一言。もういつものペースで唄っている。この日はタバコさんとのアコギデュオスタイル。いつものバンド形態とは一味違ったアレンジが小気味いい。最後は汗だくになりながら「ルーツ」を高らかに熱唱。体調が悪いとは思えないステージだった。 |
そして、お次は柳原陽一郎さん。僕が本当に大好きなアーティストの一人です。その独特の曲の世界、そしておしゃべり。(笑)今日もきっとその世界にみんなを引きずり込むことでしょう。ドラム、ベース、そして柳原さんというトリオ編成での演奏。まず、その息の合った演奏にお客さんは驚いた様子。そして、あらゆる音楽を融合したその曲の数々。間に入る本当に面白いMC。お客さんが徐々に溶けていく感じが見て取れました。ギターではファンキーに、そしてピアノでは静かに・・・柳原さんの魅力すべてを味わうことのできた素晴らしいステージでした。みんな、幸せそうだったなあ。 |
最後はこの人しかいません。高田渡さん。僕がイベントを企画するきっかけになった人です。本当にこの人を呼びたくて仕方なかったのです。言うまでもないですが、日本のフォーク、いや、フォークに限らずに音楽シーンを作り上げてきた人。この日も、唯一無二の声の豊かさは健在でした。そして、歌と共に繰り広げられる皮肉たっぷりのMC!こういったライブが許されるのは高田さんだから。そして高田さんしか出来ないライブ。京都のイノダコーヒーのことを唄った、「コーヒーブルース」、そして「ブラザー軒」、最後は「生活の柄」。もう時間を忘れてしまうくらい(本当に本人は忘れていた!)(笑)のステージでした。いや、本当に呼んでよかった。みんなに高田渡さんを見せることができてよかったと思えました。 |
こうして「音楽感謝」は終了しました。まさに、僕を含めて、皆さんが音楽に感謝した日だったように思います。音楽って素晴らしい。こんなに人を幸せに出来るのだ から。 また、2回目、3回目とやっていくつもりです。そのときはまたひとつよろしくお願いします。 |