手の平で、膝で、皆んながリズムをとる。

―――Good evening!!
elementsを迎える歓声。指笛が楽しそうに響く。

続く[STEEL]は渋いリズムセクションから始まるクールなリーディングソング。
Loudspeakerを通して体に入り込む詩と音。
既に会場中がelementsのペースにハマってきていた。



呼吸するようなビート。
スネヤの一打にゾクっと、軽く身震い。

ライブは徐々にスピードを上げてきている。

自然に体を揺らす人たち。
そこにいた誰もの欲求に応えるように、
[Put it on]
最高の人力トランスが、
動き始めた―――


ヤバクなったのは[VictoryCome]→[M.A.M.C]への流れだったと思う。
ギターが自由にうねり出しテンションをさらに高める。
maxの語尾に呼応し始める客席。
言葉にならない叫び、声―――・・・・

音の塊みたいなモノが次々押し寄せて来て、
ジッとしてたらフラつきそうになる。

恐ろしいベースラインの上をブっ飛ばし出す鍵盤、
ガンガン分厚くなる

――What’s the revolution for――――――
――That I’m not alone is all I need to know―――――・・・
――It’s all need to know, it’s all need to・・・know!!!――
ビールやパイやベジでいっぱいのテーブルを押しのけて、
ヒトが前へ前へ押し寄せ、踊りだした――――――――――――――・・・

グチャっと集まった皆んなが両手を振り上げながらジャンプする。
モッシュじゃない。
ヒトとヒトがスキンシップするための、

幸せなダンスの渦