ジュズツナギ

第 17 回

「書いたはいいけどインターネット見られへん」

小島隆
(ブラックアーク)

京都といえば、グリコ森永犯が暗躍し、ガメラが大暴れして(たぶん私の店もその時倒壊したはず)、最近ではエリートヤンキー三郎として三郎軍団が 広隆寺の弥勒菩薩にどえらい悪戯したり、金閣寺をまたまた燃やしてしまった事が記憶に新しい。私は二十年以上オナニーばかりしていたから目に映る景色には いつも青い陰がかかっていて、だから、私にとって京都は青い風景なのだ。音楽はいつも情欲のむこうにあったし、それは今でもかわらない。

女の匂い。人家の窓に貼りついたヤモリ。風呂場の湯気や畳の匂い。心揺らす音楽。手の中で動いていたオケラ(昔は石をめくると必ずいた。今は絶滅種。 ハサミムシ−別名チンポ切りもめっきり減った)。どれもが自分にとっては大切なものであって、どれもが上でも下でもない。まあ、人並み以上に音楽が好きだから レコードをまわし続けているのだし、それに関わった仕事をしているのだ(でも音楽に全然興味の無い人にとっては、どれ程良質な音楽であっても、それは単にゴミであり、 大量に流通しているCDやレコード、それに関わる膨大な宣伝媒体は資源のムダでしかない至極当たり前を音楽バカは忘れるべきではない)。

ここでいい話を一つ。何かの本で読んだのだけど、子供が生まれると仔犬を飼うといいのだという。それは友として遊び、傍らで成長を見守りながら、やがで子供が 十分に大きくなった頃、その生涯を終えることによって「死」というものを教えるのだ。

さて、皆さん。私はレコード屋をやりつつ、いろんなイベントなんかでディージェーなんぞというハイカラな事もさせていただいているのですが、DJといえば、 女にモテていい思いをしていると思っている人も少なくないのではないでしょうか。いーえ、そんなエロエロな事はございません。何?それはお前が全然イケてなくて、 もっさいからだ?「そうだ、そうだ!」……しょぼん。

すすき【薄・芒】@むらがって生える草の総称。Aイネ科の多年草。堤・土手・荒地などにしばしば大群落を作る。毎年、宿根から新芽を生じ、高さ二メートルに達する。 葉は線状で尖る。秋、茎頭に大きい花穂をつけ十数枝を中軸から出し、黄褐色を呈する。小穂の下部に白毛があり絹糸状をなす。[尾花]と称し、秋の七草の一。茎葉は屋根を 葺くのに用いる。カヤ。袖振草。
なっ−とう【納豆】@発酵された大豆を塩汁などにひたして塩辛くし、香料を加えて乾し上げた食品。古くからもっぱら寺院で行われたもので、塩辛納豆・寺納豆などの称 がある。Aよく煮た白大豆を藁づとなどに入れて適温中に置き、納豆菌を繁殖させて作った食品。粘り気が強いので糸引き納豆と呼ばれ、今日普通に納豆というのは、この種の ものをさす。
(「広辞苑」岩波書店)


ジュズツナギ
つぎの方は…
吉田圭
PROTOTYPE
コジマタカシ
BLACK ARK
佐藤尚宏
OFF SIDE

第18回は、イベント「勇み足」などでお馴染みの佐藤くんです。幅広く、おしゃれな選曲で通も唸らすDJとして活躍中。カリスマAV男優加藤鷹のセックス指南本を3冊も持っている。


小島隆
京都河原町にあるJAMAICAN OLDIES RECORDS専門店「ブラックアーク」店主。DJもやってます。熱いバイブのRECORD PLAYでJAMICAN MUSICに魅了されたファン&コレクターは数知れず。

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