ジュズツナギ

第 26 回

「 ビートニックライフ 」

アンディ
(キャバレーゴールデンバット)

僕が初めて楽器を手に入れたのは中2の時。そいつとの出会いは駅前の楽器店だった。ショーウィンドウに飾ってあるそのドラムセットがどうしても欲しくて母親にねだったのだが、電気音楽=不良という図式がまかり通っていた時代だったので最初は渋っていてすんなりとは買ってもらえなかった。でも或る日、家に帰ると部屋にはそのドラムセットが置いてあった。今から思えば理解ある母親だったと思う。彼女自身、若い頃からお琴、三味線、マンドリンなど楽器に親しんでいたせいだろう。年取ってからもハーモニカを吹いたり歌をうたっていた姿が思い出される。とにかくそんな母親のおかげで僕はドラムセットを手に入れる事ができた。

何か楽器がやりたかったのだがドラムなら音階もないし入りやすいだろうという安易な動機だったのだが、ドラムは僕にピッタリの楽器で僕はその後ドラムに大熱中した。すぐさまバンドを結成。翌年の夏には某海水浴場の専属バンドとしてデビューを果たしたのだった、とは言ってもその民宿で寝泊りし、飲み食いさせてもらう代わりにバンド演奏するという実におおらかな契約だった訳ですが。

当時、演奏していたのはローリングストーンズやビートルズでした。やっぱりこの頃の音楽が今の僕の基本とはなっているのでしょうが、その後僕はこのロックンロールというやつが生まれる以前の音楽に興味を持つようになりました。つまりは、ジャズやラテン、タンゴなどですが、その中でもキャブキャロウェーに影響を受けモダンジャズ以前のジャイブのバンドを作ることになりました。長髪ではなくクルーカットのバンドがやってみたかったのです。今でもやはり古い音楽が好きで、ロック以外の無国籍なビートを自分の音作りに取り入れていきたいと思っています。


ジュズツナギ
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アンディ
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ゴールデンバット
久内あけみ
COCO BONGO

第27回は、キャバレーゴールデンバットを一緒にやっている久内あけみさんで す。彼女はモナショップという古着屋さんをやっていて、僕のスタイリストで もあり良きパートナーです。西木屋町のSHOT BAR COCOBONGOのママという顔も あり、マンガ家のひさうちみちおさんの奥様でもあられます。


アンディ
嵐山オルゴール博物館でピエロをやる傍らファイヤークラッカーズ(ジャイブバンド)、DEL BRAVO(ラテンフレーバーポップスバンド)のVO&リーダーとして活動中。最近、元々メトロでやっていたキャバレーナイトをキャバレーゴールデンバットとして復活させ、プロデュースしています。

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