京都の1枚 京都な1枚



ミヤガワ修虫
(ザ・ノックダウンズ)

・「京都の1枚」・・・・



誰がカバやねんロックンロールショー【WAOO…】

”誰カバ”アマチュア時代、京都サーカス&サーカスでの月1回のライブでクチコミだけで約150人の動員があったロックコミックバンドである。1978年の8・8ロックコンテストで 京滋大会で特別賞を受けるものの本選へは出場できず、翌79年の同コンテストでは本選出場をはたしグランプリを受賞した。同年10月からは半年間、関西テレビのゴールデンタイムに その名も”誰がカバやねんロックンロールショウ”というテレビ番組のホストバンドとして”RCサクセション””ダウンタウンブギウギバンド”など様々なミュージシャンと共演。 そんな中、1980年1月12日、京都磔磔で録音されたライブが1stアルバムとして発売されたのがこの1枚。

オリジナル曲の他、ロックンロールのスタンダードに日本語の歌詞をのせコミカルに進んでいく曲の数々が飽きさせないアルバム。”誰カバ”のボーカル、ダンシング義隆さんに京都の思い出を聞いたところ、 1980年の大晦日、京大西部講堂でのライブで実行委員会にマスコミに日寄ったバンドとして電源を切られた事もあったようだ。

中学の頃、英語教師が「Repeat after me」と言った時、黙っていた僕だったが、”誰カバ”が「イェーイ」と言ったら「イェーイ」と答えた事を僕は忘れない。

・ 「京都な1枚」・・・・



AZUMI【ブルーズのいいなり ロックのどれい】

僕自身、京都で育ち、京都で音楽に出会い、京都でロックンロールをやり続けている。しかし何が京都なのか、京都っぽいとはどういう意味なのか、いまだ解らない。

僕がAZUMIさんを知ったのは、このアルバムが最初である。このアルバムは、僕も大好きなライブハウスの京都拾得で1995年9月27・28日の2日間に録音されたライブアルバムである。僕自身、このライブを実際に見たわけでもないが、 このアルバムに出会った後、何度か実際にライブを見に行った。渋い声とピックアップを付けたアコースティクギター、靴に振動ピックアップを付け足踏みをする、たったそれだけのスタイルだった。たったそれだけで、すごい音を出すなと驚いた。 話をしてみると、とても落ち着いた感じの人で、ライブ中のパワーとのギャップにも驚いた。このアルバムでも4曲目と8曲目はリズムを打ち込んでいると思われるが、それ以外はギター1本と足踏みだけである。オリジナル曲以外も、バン・モリソンのカバーなど選曲も最高!AZUMIさんは他にも多数のアルバムを出してはいるが、僕はやっぱりライブが最高だと思う。

最初にも言ったが、京都が何なのかは知らないけど、僕が勝手に感じる音も一つの京都だという事は知っている。



ミヤガワ修虫
ロックンロールのダサさを追求する熱いバンド「ザ・ノックダウンズ」ボーカル・ギター。 音楽をやり続けるために生きてる32歳。音楽ができる環境を作るために仕事を選び、現在はバーうさぎのマスター。4月1日にROCK A GO GOパラダイスレコードから発売されたオムニバスアルバム「ロケンロー・京都魔界案内」にザ・ノックダウンズが1曲参加。

★ページトップに戻る ★京都の1枚INDEX ★HOME