京都の1枚 京都な1枚



堀 秀和
(α―STATION FM−KYOTO)


皆様、こにゃにゃちわ。どういう前世の巡り合わせか、記念すべき「ミレニアム」をこうして無事に思い出深く過ごせ、21世紀を、私は鍛え上げたムキムキの胸と最近出てきて気になるお腹を張って迎えられる事に最近、涙した私めが、ここに登場できて嬉しゅうございます。『゛京都の1枚"、゛京都な1枚"を選んでくださいね』というかわいいメールが届いたので、迷わずペンを執った次第ですが実は私、生粋の京都人ではありません。京都生まれの京都の皆様、ゴメンナサイ。愛媛生まれの岡山・広島育ちの、人見知り転校生だった私が 勝手に選ばさせていただきます。

・「京都の1枚」・・・・



YOGURT−pooh【アントニオ】

これは、正直悩んじゃいました。色んな人間関係、いや音が浮かんで締め切りギリギリになっちゃいました。ゴメンナサイ。昔、私もバンドをやっていたので個人的に「バンドもの」がどうしても気になってしまい、好きなのですが結果、セレクトしたのは、YOGURT−poohの「アントニオ」。同世代的に裏切らない、音のセレクトと荒削りなところを守りつつ、メロディ・センスの良いこの楽曲達はほんまにいいですな。ウン。よく音楽メディアは(私もその一員ですが)最近「京都系」などど、簡単にジャンル付けしちゃう傾向にありそれに対し、反抗している僕が言うのもナンですが多分そのジャンルに入ってしまうのでしょう。もともと英語詞で歌っていた(であろう)、「YOGURT−pooh」はグルーヴがとっても良く、そして計算高くバンドの勢いが、今とってもありますです。ハイ。なんか知らんけど、元気出るマムシドリンク的なバンドです。
インテリなあなたは、要チェキ・アウトです。

・ 「京都な1枚」・・・・

JOAN OF ARK【The Gap】
              

「京都」って、盆地という地形的な事が原因なのか学生が日本一多い街だからなのか、鴨川が今日も美しいからなのか、それとも、ダライラマが来ちゃう土地柄だからなのか僕には解らないが要らない情報を勝手に削除して、自分の好きな事に打ち込める素敵な環境を持つ街だなあと思ってます。そんな京都と京野菜を愛し、好きなCDは絶対自分で買う事をポリシーにしている僕が今回ピック・アップしたのはジョーン・オブ・アークの「ザ・ギャップ」。これは、ほんまに素晴らしい!音響系エレクトロなのか、ノイズアートロックなんだろうか。なんなんだ、いったい君は!
雑食っぽいところや、一筋縄で行かない恋愛のように微妙な、かけひきの音のやりとりが詰まったこのアルバムは寺社仏閣が連なる伝統の街と先進技術を遂行する企業とが融合する「京都」らしい1枚ではないでしょうかねえ。 「ザ・ギャップ」・・・この、すきまとしてのハズレ無さは、あんた天才!やっぱ大好きです。
  


堀 秀和
α-Station制作部。YOUGURT−poohの「PARKSIDE JAM」(金曜 25:00〜)、キセルの「SUKIMA MUSIC」(日曜25:00〜)を担当。

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